「全体を考える」とは

私が設計において大事と考える事の一つ、「全体を考える」について書きます。

建築は地球に重力がある限り、地上(敷地)に建ちます。敷地に建つのだから、建築と敷地は無関係ではありません。敷地の状況や周辺環境について、把握する必要があります。

把握する周辺環境について挙げると、自然であれば、山、森、川、海、湖など。人工物であれば、住宅、ビル、店舗、鉄道、道路などがあります。陽当り、風向、景観、音、周辺との高低差、地盤の強さ、水はけなどの確認も、敷地の状況を把握するという事で重要です。

必ず敷地を自分の目で見て、必要であれば敷地や敷地周辺の高低差等を測量し、その敷地と周辺環境の特性を頭に入れて、建築を設計します。

時には敷地から数キロ先に見える風景や、周辺地域に対しての配慮、その土地の歴史の文脈を組み込んで、設計する事もあります。

大きい所(全体)から段々と小さい所(細部)に絞って考えて設計します。全体によって考えられた事は、細部を決定する要素として加味します。全体と細部は切り離せない関係であるべきと、私は考えています。

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