稲穂の家

 

木造2階建て 延床面積36坪

敷地の周辺状況は、南と東に道路、西と北は隣地でした。南には道路を挟んで住宅が建っており、東には道路の向こうに田んぼが広がっており、視線が抜ける方向は、田んぼの広がる東と南東です。

この敷地の良さは東南の開放感のある田んぼの広がりであると判断し、この広がりを取り込み、キッチンからリビングダイニング、庭、田んぼ、空へと繋がる住宅を創りたいと考えました。

敷地の北東に建物を配し、南の庭を広く取り、1階に採光を得られるようにしました。駐車しやすいよう、幅の大きい東道路側に駐車スペースを取り、東に玄関を設けました。幅の狭い南側の道路は見通しが悪かった為、南側道路への行き来は塀で遮り、子供の飛び出し事故を防ぐようにしました。

リビング・ダイニングを田んぼに近い南東の隅に配置し、大きな開口部を設ける事で、リビングに座ると庭と田んぼが繋がり、田んぼの広がりが空間の延長となるよう設計しました。さらにキッチンに立つと庭や田んぼの風景を眺める事が出来ます。キッチンは対面式のオープンにする事で、リビング・ダイニングの様子が分かります。

建主の要望により、鉄骨階段がリビングから見えるようにとの事でしたので、リビング・ダイニング上部に吹抜けを設け、鉄骨階段の全体が見えるよう設計しました。

施工 大野建設

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